大学留学 カナダ

カナダの大学の特徴

カナダの大学は世界的に見ても教育の質やレベルが高いと言われています。大学間のレベル格差が少なく、どの大学においても高水準の教育が受けられます。カナダの大学の大きな特徴は、学生や社会のニーズに応じた多様な教育内容と、多彩な専門科目を用意しているところです。また、時代の変化と要望に即応するために積極的に教育内容やプログラムの改編、新設を行っています。

大学入学の難易度はかなり高いと言えますが、日本の大学からの編入制度や条件付入学制度をうまく利用し、多くの留学生が大学へ進学しています。世界中から人々が集まるカナダは、様々なバックグラウンドを持つ人々を自然に受入れ、学びやすい環境が整っている国です。

入学時期

カナダの大学のほとんどは2学期制ですが、3学期制の大学もあります。入学時期は日本のように年1回だけではなく、2学期制の場合は1月と9月、3学期制の場合は1月、5月、9月に入学できます。多くの大学では休暇中の5～8月に受講できるプログラムも用意しています。

願書の締め切り

日本のようなテストによる入学試験は無く、書類選考が行われます。ただし、オンタリオ州は例外で申請手続きは全てオンタリオ州大学入学申請センターで行われます。願書の締め切りは学校により異なりますが、9月の新学期からの入学を目指している場合は前年の11月から入学する年の1月頃までに願書を提出する必要があります。

カレッジ（2年制大学）

一般的にコミュニティカレッジと呼ばれ、もともとは地域に根差した雇用と成人育成の教育機関です。多くのカレッジには、4年制大学への「大学編入プログラム」と就職を目的とした「職業訓練プログラム」があります。入学に必要な英語力はTOEFL iBT71～80、IELTS6.0～6.5と入学基準が4年制大学より低いので、カレッジからの4年生大学への編入を目指す留学生が多いです。

大学編入プログラムは単位修得が目的で、4年制大学の教養課程(1、2年次)に相当します。大学が必要とする単位数を修得した学生は2、3年次に編入することができます。「職業訓練プログラム」では就職を目的とした人材育成プログラムを実施しており、会計事務、秘書、コンピュータをはじめ、100以上の科目を用意しているカレッジもあり、社会で役立つ実践技術が学べます。

4年制大学

形態は州立と私立の2種類。大きくは、高度な研究活動に主眼を置いた大学、学部・大学院課程レベルで幅広いプログラムを持つ大学、特定の学部に集中して教育する大学に分けられ、それぞれ規模や設備、教育内容に特徴があります。

入学に必要な英語力はTOEFL iBT88～100、IELTS6.5～7.0点で、大学によってはTWE(Test of Written English=英語エッセー)の成績を要求する大学もあります。大学には学士、修士、博士の3課程があり、ほとんどの大学は学位取得課程のほかに、Diploma(ディプロマ)、Certificate(サーティフィケート)の2種類の修了資格課程もあります。履修期間や修了に必要な単位数は学校により異なります。

ユニバーシティカレッジ

2年制大学と4年制大学以外の進路先として人気があるのがユニバーシティカレッジです。この学校は2年制大学と4年制大学の両方のカリキュラムを合せ持っています。コースによっては学士号が取得でき、その学士号は大学で取得したものと同等に扱われます。また、必要な単位を修得すると4年生大学の2、3年次に編入が可能で、修了すると学位が取得できます。

コースはESLの他に大学編入コース、コンピュータ科学＆テクノロジー、保健学、観光学など50以上あります。必要なTOEFLのスコアは大学進学編入コースで570点以上。また、ほとんどのカレッジに留学生を支援する留学センターがあります。

専門学校

専門学校はCareer CollegeやVocational Schoolと呼ばれており、業界の動きに直結したプログラムにを提供しています。多くのカリキュラムには企業での実習が含まれており、学生は学んだ技術や知識を職場で実践することができます。専門学校の種類は豊富で、ビジネス系、コンピュータ系、旅行ホスピタリティ系、映像・芸術系などがあり、レベルや質の高い授業を受けることができます。