カナダの高校留学 3ヶ月～卒業

教育制度

カナダでは各州に設置されている教育省が州ごとに義務教育年齢や必修科目、入学基準を決めています。そのため週によって中等教育や高等教育が異なります。カナダでは「一人ひとりを個人として尊重する」という精神が教育に表れており、生徒の自主性を重視し、個々の能力を引き出すような教育を実践しています。

カナダの高校には選択科目が数多くあり、心理学・ツーリズム・演劇・アート・音楽など、自分の興味や進路に合わせて専門科目を選べます。

●学年早見表

入学時期：9月、2月
1学期：約5ヶ月
学期スケジュール：前期9月上旬～1月下旬　
後期2月上旬～6月下旬（学区により若干異なります。）
※夏休み期間は教育委員会主催のサマープログラムに参加できます。

授業の特長

カナダには約5,500の高校があり、公立と私立に分かれています。カナダ人の約95%は公立高校に通っています。国際的な学力テストを見ても、カナダの教育水準はかなり高いです。塾や予備校がないので、チューター（家庭教師）制度を利用している留学生も多くいます。

進級システム

カナダの高校は、日本のように自動的に進級にはなりません。規定の単位を取得できたら進級します。高校課程の後半2年は、進路に大きく影響します。通常のテストの結果と成績の総合評価で、それぞれの進路が決定します。

大学進学を希望する場合は、各大学の専攻分野が指定する科目の単位を取得していなければ進学できません。カナダの学校は一般的に、学習意欲がある生徒に対しては非常に熱心に指導してくれますが、注意やアドバイスを何度しても意欲を見せない生徒には、容赦なく落第や退学などの処置が取られます。

ESLプログラム

英語力の足りない留学生は留学生向けのESL（英語コース）を取ります。留学生を受け入れる体制としてはほどんどの学区がESLを設置しています。通常の授業と並行して英語の勉強をすることになります。日本の学校を3月に卒業して留学したい方は4月～8月までにカナダの英語学校に通い、9月の新学期に備える方法もあります。

ブリティッシュコロンビア州で卒業するために必要な単位

滞在方法

カナダではホームステイのシステムがよく整っています。学校は、定期的にホストファミリーの家庭状況や条件などを調べて留学生を受け入れるようにしています。基本的には一家庭に一人の留学生ですが、二人の留学生を受け入れるファミリーもいます。ただし、その場合は異なる国籍となるよう配慮されています。

ホームステイの最大のメリットは、日常会話の上達だけでなく、カナダ人の習慣や考え方に触れられる点です。

カストディアン制度（後見人制度）

未成年がカナダに留学する場合はカストディアン（後見人）が必要です。カストディアンは留学生が病気になったり、外泊時に事故にあったりした時に責任を持ってくれる人のことです。